いすゞ自動車株式会社は、昨年5月に中期経営計画(ISUZU V-PLAN)を策定、経営環境の急激な変化に迅速に対応するための見直しを行いながら、企業価値の回復と企業競争力の強化を進めてきた。 その結果、企業業績は着実に回復してきている。
【ISUZU V-PLANの概要】

【2002年3月期通期の総括】
ISUZU V-PLAN初年度の取り組みは、各課題に対して積極的な対応を行い、大きく進展を図ることができた。
収益は、北米販売に係わる費用増、国内需要の回復遅れ、販売競争激化等により、計画未達に終わったものの、各施策による着実な企業体質改善により、2002年4月以降の収益底上げが可能な体制が構築された。
- 実質売り上げ減少の中、収益は大幅な改善。 営業利益は黒字化達成。
- 連結総資産、有利子負債ともに大幅圧縮。
- 要員削減、経費低減を確実に進め、今年度以降の収益改善に寄与できる体制を構築。
- パワートレイン事業の収益拡大や新型ピックアップトラック等GM協業の着実な進展。
- 北米事業体制の見直しを実施。
【V-PLAN 主要課題進捗状況】
各課題と指標 | V-PLAN 策定時 |
進捗状況 | V-PLAN目標 (2004年3月) |
||
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(2002年3月現在) | (策定時比) | ||||
北米事業体制の見直し | 統括会社(ISZA) 販売会社(AIMI) |
350名 440名 |
620名 | (▲170名) | 01年度でほぼ体制構築 |
生産会社(SIA) | 1,750名 | 1,300名 | (▲450名) | ||
北米計 | 2,540名 | 1,920名 | (▲620名) | ||
国内販社 体質強化 |
全店黒字化 販売会社数 販売拠点数 |
41社 400拠点 |
営業利益黒字店:12/21店(連結) 40社 380拠点 |
全店黒字化 25社程度 320拠点 |
|
グループ要員削減 | いすゞ単体 販売会社 関連会社 |
14,400名 9,300名 14,000名 |
12,000名 8,100名 12,100名 |
(▲2,400名) (▲1,200名) (▲1,900名) |
8,700名 6,700名 9,300名 |
グループ計 | 37,700名 | 32,200名 | (▲5,500名) | 24,700名 | |
生産インフラ集約 | 全体稼働率 | 50% | 生産インフラ再配置実施中 | 90%以上(※1) | |
調達コスト低減 | 資材費低減 | - | ▲13% スタート時からの 合理化原資の累積 (※2) |
▲20% | |
総資産圧縮 | 連結総資産 連結有利子負債 |
1兆4,600億円 7,500億円 |
1兆2,500億円 6,800億円 |
(▲2,100億円) (▲700億円) |
1兆1,100億円 5,100億円 |
関連企業再編 | 関連企業削減 | - 109社 |
- 83社 |
(▲24%) (▲26社) |
▲40% 約70社 |
国内RV事業 | GM社との 販売リソース活用 |
- | GMAW化(24店) | 01年度で体制構築 | |
開発効率化 | プラットホームを3種へ統合 | 7種 | 新型車投入に併せて統合 | 3種(※3) |
- ※1生産インフラ集約は、川崎工場の閉鎖をもって完了。
- ※2調達コスト低減活動は、V-PLANに先行し、00年10月より実施開始。
- ※3プラットホーム統合は、モデルチェンジ・スケジュールに合わせ実施。(05年~)
以上