いすゞでは、安全(Safety)、経済性(Economy)、環境(Environment)の3つの分野で技術の高度化を目指す、「Seeテクノロジー」を開発のベースコンセプトとしています。
環境技術において8項目を重点課題として選定し、それぞれ個別の専門部会を運営しながら、部門横断で環境に配慮した商品開発に取り組んでいます。
【環境技術重点8課題】

CO2削減のための燃費向上
エルフ ハイブリッド車を改良
いすゞは、より省燃費な走行を可能にした、小型トラック「エルフ ハイブリッド車」を、4月10日、全国一斉に発売しました。

最新型で燃費向上(2014年度)
最新型のエルフ、フォワードでは、従来商品に比べて燃費をそれぞれ最大+10%、+5%(H27年度重量車燃費基準)向上させました。
燃費向上は燃料精製時のCO2削減に有効とされており、これからも低燃費No.1を目指した活動を推進していきます。

項目 | エルフ (エコストップ装着車) |
フォワード (エコストップ装着車) |
---|---|---|
CO2削減(換算値) | △10.8g (杉材14本分CO2吸収量相当) |
△15.0g (杉材25本分CO2吸収量相当) |
重量車燃費基準 | +10% | +5% |
※エコストップ:詳細はコンセプトページ参照
※CO2削減量:信号待ち30秒間あたり。
※エコストップ回数:エルフ[15万回]、フォワード[12万回]
※CO2吸収量:杉材の吸収量
※換算係数:「燃料別の二酸化炭素排出量の例(環境省)」および「林野庁ホームページ」を参照しました。
環境負荷物質の削減(製品含有化学物質の管理徹底)
いすゞは製品中の化学物質含有状況を把握するため、IMDS(International Material Data System)を活用し、欧州REACH規制※など、年々変化する国内外の化学物質規制に対応できるよう、化学物質管理の徹底を行っています。
※欧州REACH規制:2007年6月発効の欧州連合新化学物質規制。
車室内VOCの低減(VOC対策のグローバル展開)
国内で進めてきた車室内VOC※低減活動をグローバル展開し、海外においても厚生労働省の指針値指定物質をクリアした商品を提供しています。
今後も車室内VOC低減のグローバル展開を進めていきます。
※VOC(Volatile Organic Compounds):
ホルムアルデヒド、トルエンなどの常温常圧で揮発しやすい有機化合物。高濃度での暴露を受けた場合に鼻やのどに刺激を感じるなどの体調不良が生ずるいわゆるシックハウス(室内空気汚染)症候群を引き起こすことがある化学物質。
【展開車型】

ピックアップトラック「D-Max」

SUV「MU-X」
排出ガスのクリーン化推進
排出ガスに含まれるNOx、SOx、PM等の有害物質を削減し、クリーン化を推進しています。
2014年度では、ギガ、フォワード、エルフそれぞれの排出ガスを改良し、ポスト新長期排出ガス規制適合車を発売しました。
これからも、高効率ディーゼルエンジンの開発を通じて、最新排出ガス規制適合車をお客様に提供していきます。
※ポスト新長期排出ガス規制:国土交通省ホームページ参照
今後の取り組み
今後も環境技術の革新に努め、環境に配慮した製品の開発を推進します。