いすゞ自動車株式会社(社長:細井 行、以下いすゞ)は、大型トラック『ギガ』と中型トラック『フォワード』の一部車型を改良し、平成21・22年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合させ、5月17日より全国一斉に発売を開始いたします。
今回発売する『ギガ』と『フォワード』の投入にあたり、いすゞは、開発コンセプトである『See Technology(シー・テクノロジー)』に基づき、安全技術(Safety)、経済技術(Economy)、環境技術(Environment)の3つの基本性能を柱に、世界で最も厳しい水準の平成21・22年排出ガス規制に対応すると同時に、特に燃費向上と軽量化を徹底して追及した開発を進めました。燃費・積載性能、環境性能の向上を高い次元で両立させ、商用車に求められるニーズの実現を図りました。
今回の改良により、ギガ・フォワードともに平成27年度燃費基準達成車を大幅に拡大し、基準達成車比率を、ギガで99%、フォワードで80%※まで高めました。平成27年度燃費基準達成車は平成21年度税制改正特例措置(エコカー減税)の対象となり、新車購入時の自動車重量税と自動車取得税が減税されます。
- ※2009年度販売実績より試算(いすゞ調べ)

主な特長は次の通りです。
- 1新型ギガの主な特長
- 1経済性能の向上
- 排ガス性能と燃費を高いレベルで両立し、ギガトラック(単車)全車において平成27年度重量車燃費基準を達成しました。(※消防車除く)
- 燃費性能向上のために、エンジン本体から冷却、空力、車両制御にいたるまで、燃費に関わるあらゆる要素を徹底して改良しました。
- エンジン本体では、より最適な燃焼状態をつくりだすため、電子制御式無段階可変容量型ターボ、超高圧コモンレール、新燃焼室を採用するとともに、いすゞ独自のエンジンコントロールによるきめ細やかな制御を行っています。低回転域のトルクをアップし、低燃費ゾーンを拡大しました。
- 冷却効率向上のために、流入風量を増大させるキャブのフロントグリル・大型電子制御ファンを採用しました。また、吸入した空気の温度を低下させる、大型高効率インタークーラーを採用しました。
- キャブの形状を変更し、空気抵抗の低減を図りました。空気を整流化する、ラウンド形状のキャブと新エアダムバンパーを採用しました。加えて、空気の跳ね返りをおさえる、フロントパネルを採用し、空力性能を高めました。
- スムーサーGには、より省燃費な運転を可能にするため、無駄な加減速を抑制するスマートアクセル制御を新たに搭載した新ECONモードを採用しました。
- 最高車速を任意の速度に設定できる可変スピードリミッターを標準装備しました。(※一部車型除く)
- ダンプ、カーゴの294kW(400PS)を6WG1‐TCSから新たに開発した6UZ1‐TCHに移行し、軽量化と燃費性能の向上を実現しました。
- 積載効率に配慮し、ポスト新長期規制対応等の重量増を最小限に留め、従来からの積載タイトルの優位性を維持しています。
- 2環境性能の向上
- 全車、DPD+尿素SCRシステムを採用しました。
- ギガトラック(単車)は、ポスト新長期排ガス規制の適合に加え、PMについてはさらに規制値から30%低減し、九都県市低公害車指定制度の平成21年基準「優」低公害車に適合しました。(※消防車除く)
- 3安全性能の向上
- 事故に至る前のドライバー支援を最優先に考え、「予防安全」に関する先進技術である、運転集中度モニターとミリ波車間ウォーニングを従来から標準装備としており、ミリ波車間クルーズ、プリクラッシュブレーキ、IESCをオプションで設定するなど、各種安全運転をサポートする機能を展開しています。
- 配光特性にすぐれたステップリフレクター(反射鏡)型ヘッドランプを採用し、視認性を高めました。
- 現行同等のアプローチアングル・地上高を確保しながら、フロントアンダーランプロテクション(FUP)を標準化しました。
- 4その他
- 全車、ホイールの取り付けに新・ISO方式を採用し、整備性の向上を図りました。
- 1経済性能の向上
- 2新型フォワードの主な特長
- 1運行形態に配慮した環境性能、経済性能の向上
- 都市内配送と都市間輸送ではお客様のニーズ、車両使用状況が大きく異なるため、都市内配送には、積載性・利便性に優れた新4HK1エンジン搭載車を、都市間輸送には、余裕の動力性能をもたせた上で環境性能と経済性を両立させた6HK1エンジン搭載車を商品展開し、運行形態それぞれの「最適」を目指しました。
- 24HK1エンジン搭載車
- 4HK1エンジンは、主要構造部品を刷新。また、商用車としては国内で初めてとなる2ステージターボ、及び超高圧コモンレール等の採用により、燃焼効率を向上しつつエンジン本体の排出ガス性能を大幅に向上。排ガス後処理装置に新たな触媒を追加することなく、従来のDPDのみでポスト新長期規制に適合しました。
- GVW14.5トン車の主力である177kW(240PS)クラスを6HK1-TCN から新規に開発した4HK1-TCHに移行し、軽量化と架装性を向上させました。
- 36HK1エンジン搭載車
- 6HK1搭載車には、DPD+尿素SCRシステムを採用いたしました。
- 超高圧コモンレール採用等により、低回転でのトルク向上を図り、動力性能と経済性能を両立させました。
- 4ポスト新長期規制適合車の先行投入
- GVW12トン以下の主力車型※については、ポスト新長期規制適合車をいち早く市場に投入しました。(※154kW(210PS)、カーゴ系、一部オプションを除く)
- 5その他
- GVW12トン超車において、ホイールの取り付けに新・ISO方式を採用し、整備性の向上を図りました。
- 1運行形態に配慮した環境性能、経済性能の向上
<目標販売台数(国内)>
ギガ 8,000台/年(ギガシリーズ全体)
フォワード 10,000台/年(フォワードシリーズ全体)
<東京地区希望小売価格>
車型 | 主な仕様 | エンジン/ トランスミッション |
東京地区希望小売価格 | |
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消費税抜 | 消費税込 | |||
LKG-CYL77A | 平成27年度重量車燃費基準達成 ポスト新長期規制適合 九都県市低公害車指定制度 平成21年基準「優」低公害車適合 G-CARGO GVW25トン車 |
6UZ1-TCS 279kW(380PS) 12速Smoother-G |
20,040,000円 | 21,042,000円 |
LKG-FTR90T2 | 平成27年度重量車燃費基準達成 ポスト新長期規制適合 キャブ付シャシ・フルキャブ・ エアサスペンション GVW14.5トン車 |
4HK1TCH 177kW(240PS) 6速Smoother-Fx |
8,494,000円 | 8,918,700円 |
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