省燃費運転マニュアル(車両保守管理編)
1.タイヤ
車両の保守管理
車両管理のうち特に燃費に大きく関るものとしてタイヤ・エアークリーナー・エンジンオイルなどがあります。これらについてはこまめな保守点検を実施する事で、より省燃費運転の効果が得られます。
タイヤの適正な空気圧
空気圧が20%低いと燃費は約3%低下します。また、空気圧が高いと燃費は向上しますが、タイヤの寿命が短くなるため指定の空気圧を保つことが大切です。
空気圧と燃費

【参考】空気圧と摩擦寿命

【参考】摩擦寿命と荷重

ポイント
タイヤの空気圧を不適切にすると 適正空気圧 -20% → 燃費は3%※悪化します
- ※一定条件での社内試験値です。
2.エアクリーナー
エアクリーナーの目詰まり
エアクリーナーの目詰まりがひどいと吸入空気量が少なくなり燃費、出力とも低下します。メンテナンス基準を守り、清掃又は交換を行なって下さい。
空気圧と燃費

ポイント
エアクリーナーの目詰まりを放置すると燃費は3~5%※悪化します
- ※一定条件での社内試験値です。
3.エンジンオイル
エンジンオイルによっては、温度が変わると粘度が大幅に変わるものがあり、季節ごとに適正なオイルに変える必要があります。 オイル粘度が高すぎると摩擦による損失が増えて燃費が悪化します。
エンジンオイルの種類

外気温と適応オイル粘度

ポイント
エンジンオイルの劣化を放置すると燃費は1~2%※悪化します
- ※一定条件での社内試験値です。
4.燃費向上パーツ
エアディフレクター+ギャップシールド
走行時の空気抵抗を減らすエアロパーツでは、エアディフレクターとギャップシールドが最も効果があります。高速走行の割合が多い車両や高速巡航速度が高い車両に効果があります。エアディフレクターは荷台がキャブより高いバン系の車両やキャブバックの広い車両に対して有効です。また、その他省燃費タイヤ等も燃費向上の効果があります。一方、仕事に不要な装飾品の装着や不必要な改造は、重量の増加だけでなく空気抵抗も増すため、燃費に悪影響を及ぼします。
エアディフレクター装着車 空気抵抗比較

空気抵抗と速度

ポイント
エンジンオイルの劣化を放置すると燃費は1~2%※悪化します
- ※エアロパーツの形状や走行車速等の違いにより効果は異なります。
- ※一定条件での社内試験値です。